その名の通り手(腕=けん脚)の長いエビで、手の先には小さなハサミがついており、県北ではたいてい「ラクマ」と呼ばれています。 体長は9センチ前後で、手の長さはその約1・5倍くらいです。。少なくとも50歳以上の方なら「昔は川に入って、カナツキ(金鉄砲)でよく捕っていたなあ」と、なつかしむことでしょう。 ラクマは意外に俊敏で、見つけてもジワーッと近づかないと、ピュッとしっぽの方から、素早く逃げられてしまいます。 数は減ったとはいえ、今でも護岸や岩場など、少し深くなった場所で見ることができます。戦後の食糧難時代は、このラクマエビも大事な食べ物として、煮付けや塩焼きにしたものが、食卓を飾った家庭も多かったのです。 殻をむくのが面倒ですが、味はけっこうなものです。 残念なことに最近の子供の多くは、エビは海の動物と思っているようで、川にもたくさんの種類のエビがいることも知ってもらいたいものです。 戻る
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