宇納間備長炭ができるまで

 

1、窯の大きさに合わせて切りだしたアラカシを、窯の奥から並べていく。ひとつの窯に8〜9トン入り、1か月後には備長炭約1トンができる。

 

 2、窯の入口の穴を広げると、酸素を得た窯の中は黄金色に輝く。練らしと呼ばれる作業で、備長炭づくりでは技術を要する難しい工程のひとつ。

 

3、練らしを終えた炭は窯から出される。冷たい空気にさらされ、キン、キンという金属のような音が響く。

 

 

4、灰と土を混ぜた消し粉をかけて木炭の熱を冷ます。15分ほどで消火する。この際の消し粉の灰などで白くなるのが、白炭と呼ばれる理由だ。

 

5、消火後は選別作業。宇納間備長炭は13段階に仕分けし箱詰めする。チェックも厳しく、この丁寧な選別が商品の信用をつくっている。

 

6、選別された宇納間備長炭。この後は長さを切りそろえ、箱詰め作業が待っている。

 

 

7、宇納間備長炭の最高級品「樫一級丸」。直径2.5センチ以上の形状良好なもので、12キロ箱入りで7000〜8000円ほど。

この黒光りする密度を見れば、高級備長炭ということが納得出来る。