2月10日、2月11日は「延岡十日えびす」
「延岡十日えびす」が2月10日と11日、今山恵比須神社で催されます。300年余の伝統を持つ祭りで、数万人の人出でにぎわいます。

「延岡十日えびす」は、博多、若松(北九州市)とともに「九州三大えびす」に数えられ、また今山恵比須神社は、日向国の七福神の「えびす霊場」として、広く知られています。
今山恵比須神社の御祭神の「エビス様」は、事代主命(コトシロヌシノミコト)です。商売繁盛、五穀豊穣、大漁満願、社運隆昌、無病息災、家内安全と、たくさんの福徳を授けてくださる、ありがたい神様として親しまれています。
今山恵比須神社本殿には、文字通りエビス顔で鯛を抱きかかえたエビス様が安置されています。この鯛は「大意」(たいい)を表し、大きな心と笑顔で私たちを迎え入れ、福徳を授けてくださいます。エビス様の像は、祭り2日間だけご開帳され、ご覧いただけます。
えびす祭りは、吉兆品・縁起物の福俵や福笹がつきものです。今山恵比須神社の福俵は「招福俵」として、本物の米俵を忠実に再現した独自のものです。私たち日本民族、アジア民族の大切なお米を、ぎっしり詰めて重みのある米俵を表現した招福俵は、エビス様からの授かりものとしてご利益があります。
福笹は、自然の竹笹に笑顔のエビス様のお面や、福徳をかき寄せる熊手、それに鯛、小判などの吉兆飾りで飾られています。
招福俵や福笹をお受けいただくと、今年1年、気を一つにして繁盛、豊穣、大漁、そして厄を祓い安全を願って、拍子木に合わせ景気よく三本手締めで福徳を授けていただけます。
境内では、エビス様を含め着ぐるみの七福神が、参拝者を歓迎して愛嬌を振りまくほか、エビス様の福徳をたくさん持ち帰っていただこうと、「福モチ」まきや鯛焼きのエビス様大盤振る舞いをはじめ、参拝者に心の底から大声で笑って福を招く「エビス福笑い大会」など、老若男女が楽しめる催しが盛りだくさんです。
祭り両日は、今山恵比須神社正面右手に吉兆品や縁起物の授与所、左手には古い吉兆品や縁起物の焼納齊場が設けられます。
大鳥居正面の道路には100店あまりの露店が並び、朝から人の波が絶えることはありません。特に夜は大にぎわいとなります。
「延岡十日えびす」は毎年2月10日、11日で不変です。



 三本手締めで招福俵を授与 エビス様をはじめ七福神と握手