ホタル

 日本には、20種以上のホタルがいるといわれています。その中で最も知られているのは、なんといっても「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」でしょう。
県北には、そのどちらも住んでいます。ヘイケボタルよりゲンジボタルの方が少し大きく、ふつうホタルと言えば、ゲンジボタルの方を指すようです。


 県北には生息地はたくさんありますが、特に有名なところは延岡市北川町です。なんといっても「ホタルの里」があるほどですから。
ここには「ホタルの宿」、「ホタルの館」、「川舟の館」があり、ホタルの生態についてわかりやすく紹介した展示室や、宿泊、研修、合宿などができる施設、設備が整っています。

 門川高校(吉國範行校長)のホタル研究班の生徒たちは、昨年ここで合宿し、ホタルの生態について研究しましたが、今年も6月7,8日に”ホタル合宿”を予定しているそうです。クラブ生はまた学校でホタル飛ばそうと、ホタルの餌になるカワニナを、川に入って採集するなどの努力を続けています。中にはカワニナを飼育するための水槽が置かれている教室もあり、その熱心さが伺えます。

 クラブ生(現在男女6人)の指導に当たっている鶴衛美保教諭は「生徒たちはホタルの里で養殖をしていますが、最
初5匹が羽化して、その後も次々に羽化しています」と、生徒たちの地道な努力が報いられたようです。
今後のホタル研究に期待したいものです。

 ホタルは一時期、農薬散布や家庭排水などにより激減しましたが、最近ようやく元の状態に戻りつつあります。ホタルの数が増えたということは、餌になるカワニナが増えてきたということです。
つまり、ホタルの増減は、カワニナがそのカギを握っているわけですから、清水に住むカワニナの環境を守ることは、マクロ的にみれば、地球環境を守ることにもなるのです。

 ところで、ホタルの里では6月7,8日に「ホタル祭り」をします。門川高校の生徒も参加して、大いに盛り上がることでしょう。

 

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