木を植える

 

「樹が成長したら、ここに来て勇気をもらってください」。旭有機材工業(株)の岡野徹会長は、そう社員の前で話しました。


 同社は全社員挙げて地球環境を守ろうと、広葉樹の植栽などの事業に取り組んでおり、延岡市北方町に「ゆうきの森」をつくることになりました。
この4月12日に社員やその家族、地元関係者など約200人が参加して、クリやサクラ7600本植え込みました。
 植栽が行われた場所は、北方ゴルフ場の西1キロメートルほどの山地で、県道北方土々呂線に沿っており、県道と植栽地の間を五ヶ瀬川の小さな支流がながれています。
岡野会長をはじめ参加者は、汗と泥にまみれてクワやスコップをふるい、一本ずつていねいに植え込んでいきました。
 植栽作業のあと、場所を北方運動公園に移し、従業員や地元の婦人たちが作ったイノシシ鍋、おにぎりに舌鼓を打ちました。「モモ、クリ三年」といいますから、あと数年もたてば、春はサクラが咲きほこり、秋はクリがたわわに実をつけるのがたのしみです。

「ゆうきの森」は、勇気を与えてくれるだけではなく、治水や水資源の確保、さらに地球環境にも役立つことでしょう。