高千穂再発見3

 


 

高千穂と言えば夜神楽

毎年11月中旬から翌年2月上旬まで町内各地の神楽宿で催される。国指定重要無形民俗文化財。4系統が20の集落に伝わっており、態様が少しずつ異なる。33番が夜を徹して舞われ、途中、煮物やおにぎり、高千穂名物「かっぽ酒」などが振舞われる。
高千穂神社神楽殿では毎晩、観光夜神楽を見物できるほか、毎年11月22、23日には「神話の高千穂夜神楽まつり」がある。
また天岩戸神社では、毎年11月3日に「天岩戸神楽三十三番大公開まつり」が催される。

尾橋渓谷と国見大橋

高千穂峡から6キロほど上流にあり、高千穂峡とはまた違った味わいがある。神都高千穂大橋をしのぐ巨大アーチの国見大橋(長さ320メートル、高さ90メートル)から渓谷をのぞき見ると、足がすくむ。橋の周囲が開けて眺めがよく、新緑・紅葉シーズンは抜群の景観を呈する。里山の棚田も見事。三田井から下野経由、反対側の国見ケ丘経由でも行ける。下野経由だと役場から車10分。

 高千穂は自然、歴史、伝統、地域の食べ物など魅力満載です。毎晩、神楽が見られるのは全国で高千穂だけですし、平成24年は「古事記」編さん1300年に当たり、歴史における高千穂を位置付ける記念すべき年です。
地元産物でおもてなしする旅館や民宿がたくさんありますから、高千穂を満喫・癒していただければありがたいですね。一生に一度は高千穂へお越しください。
また今年中に「高千穂観光はこうあるべき」というものを提言することにしています。世界、特にアジアからの観光客を招き入れるために、キャンペーンも展開したいと思います。「日本発祥の地高千穂に来られませんか」と。
外国の方にも高千穂峡の景観にひたり、神楽に感動し、おいしいものを食べていただきたいと思っています。
来る2月19日には、「高千穂の夜神楽」シンポジウムを予定しています。高千穂夜神楽をユネスコの世界無形文化遺産にしようと、さまざまな取り組みをしています。

 

 

高千穂町観光協会会長

佐藤哲章

鬼八塚

高千穂神社に伝わる「鬼八伝説」に登場する荒神・鬼八の墓。三毛入野命が里村を荒らす鬼八を退治、蘇生しないよう首、胴、手足の三つに分け、首を埋葬したといわれるのが同神社近くの「鬼八塚」。この伝説が鬼八の祟(たた)りといわれる早霜の害を鎮める「猪掛祭」(旧暦12月3日)のもとになった。役場から車2分。