宮崎県北おさかな大特集

 

 黒潮洗う日向灘に面した宮崎県北地域は、魚や貝などの水産資源の宝庫だ。カツオやマグロ、ブリなどの回遊魚はもとより、マダイやアジ、イワシなど沿岸域に棲む魚たちの種類は豊富で、全国に知られるブランド魚も少なくない。一方、豊かな森林地帯を源に日向灘に注ぐ美しい清流では、アユやヤマメ、ウナギなどが獲れる。もともと、南北に長く、東端一面が日向灘に面した宮崎県は、国内有数の水産基地としても知られている。近年は”魚離れ“が進み魚介類の摂取量が減少する傾向にあるが、魚肉に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、生活習慣病や認知症の予防効果が認められるなど、魚介類には私たちの健康を維持するのに欠かせない重要な成分がたくさん含まれている。そうした魚たちを新鮮な状態で味わえる宮崎県北は、全国的にも恵まれている場所だと言える。そこで今回は、宮崎県北(ひむか圏域)で獲れるなじみ深い魚たち、その漁獲方法、昔から伝わる珍しい食べ方などをドーンと紹介する。名付けて「宮崎県北 おさかな大特集」

 大型定置網水揚げレポート


 ①早朝より作業を開始 ②魚が誘い込まれた網をたぐり寄せる ③網を揚げる作業

 ④浦城湾に戻り荷捌き所で水揚げ ⑤魚種別、大きさ別に選別 ⑥延岡魚市場での競り風景

 

 鮮度を保つ為にその場で魚をしめる 網の中で飛び跳ねる魚