宮崎県北で行われている主な漁法

まぐろ延縄(はえなわ)漁業

釣針に餌を付けた縄を約100キロメートル海に流し、マグロ、カジキなどを釣る。午前中に縄を流し、夕方から揚げ始める。日向市漁協では約60隻がこの漁を行っている。


まき網漁業

5隻程度で船団を組み、夜に海に出る。イワシ、アジ、サバの魚群を発見すると、照明を明るくして魚を集め、集まったところを網で囲んで漁獲する。北浦漁協や島浦町漁協などが盛ん。

 

小型底曳(そこびき)網漁業

主に夕方から朝にかけて、袋状の網で砂地の海底を曳き、エビ、カニ、ヒラメなどの海底にいる魚を漁獲する。門川漁協では水深50−70メートルの場所で底曳を行い、ブランド魚のハモを漁獲している。

 

磯建網漁業

重りを付けた網を、網代(あじろ)と呼ばれる岩礁周りなどに沈め、イセエビなどの海底にいる魚を絡めて漁獲する。リアス式の海岸線が続く宮崎県北ではポピュラーな漁の一つ。

 

定置網漁業

魚の通り道に網を仕掛け、ブリ、アジなどが泳いで網の奥に迷い込んだところを漁獲する。現代の大型定置網漁法の礎となった日高式大敷網漁は延岡が発祥。かつては一網に数千匹のブリが入っていた。