水と遊ぶ


川は昔かから憩いの場所、癒しの場所、そして遊びの場所としても、親しまれてきました。以前は、川の浅瀬の一部を指定遊泳場にしていた学校もあり、夏になると川原から、子供たちのはしゃぐ声がきこえてきたものです。今はそのような場所はほとんどありませんが、延岡市北方町上鹿川、同市北浦町三河内などでは、夏に川遊びの光景が見られます。

 最近は、川遊びの志向も変わってきて、カヌーで遊ぶ姿をよく見かけます。遊びというよりは、スポーツといった方が適切かもしれません。なんといっても、オリンピックの正式競技になっているほどで、フラットウオーター(清水)、スラローム(急流)で競われます。

 
 延岡市北浦町の小川(北川の支流)では、専門家の指導でカヌーを楽しむことができます。また五ヶ瀬町でも、同様の体験ができます。
 (お問い合わせ=NPO法人五ヶ瀬自然学校・TEL0982・73・6366) 

 もともと県北は、延岡市や日向市に伝わる郷土芸能の「櫂伝馬」(かいてんま)など、船にまつわる行事やスポーツの盛んな所です。古くは1908年(明治41年)、今からちょうど100年前、旧制延岡中学校(現延岡高校)のボート部が、全国制覇の快挙を成し遂げています。

 将来、県北からカヌーやボートのオリンピック選手が誕生することも、決して夢ではないでしょう。それもこれも、清水あり、急流ありの県北だから言えることです。いついつまでも、この川の流れを大切にしたいものです。