街でよく見かける鳥

街でよく見かける鳥


ヒヨドリ


スズメ


ムクドリ


ツバメ


ハクセキレイ


ハシブトガラス


ハシボソガラス


アオバズク

【ヒヨドリ】

スズメの仲間の留鳥。スズメよりやや大きく里山や市街地で見かける。野菜や果実をついばんだりするため、農家にとっては嫌な鳥。

【スズメ】

 日本中どこにでもいる最もポピュラーな野鳥。雌雄同じ色で、人が食べるものなら何でも食べる。秋に稲穂の籾(もみ)を食べることから、昔から農家の敵になってきたが、逆に食用にもされてきた。営巣場所は煙突、雨樋、排気口、屋根のすき間など色々。煙突、排気口などに営巣したときは、排気が悪くなるので注意が必要。

増えすぎたムクドリ

【ムクドリ】

 スズメの仲間の留鳥。スズメより二回りほど大きい。種子や昆虫の幼虫などを食べる。延岡市や日向市などでは、あまりにも増えすぎ「ギャー、ギャー」と鳴く”騒音公害“や”フン公害“で悩む人が多くなった。ムクドリが集まる木や電線の下を歩いたり、駐車するときはフンにご用心。

ツバメは旧国鉄、JRのシンボル

【ツバメ】

 スズメの仲間。東南アジア方面からやって来る夏鳥。中には冬を越す「越冬ツバメ」も。羽はスマートないわゆる「燕尾」(えんび)をなしている。スズメ同様、軒下など人に最も近い場所で営巣する。巣は泥と枯れ草などからできており、1回に数個の卵を産む。そこで育ったツバメは、翌年その巣に戻ってくる「帰巣」(きそう)率が高いといわれる。
 飛翔速度、飛びながら昆虫のキャッチ、素早いUターンなど、スピーディーな動きから、速いものの象徴であり、JRは前身の国鉄時代から特急列車の愛称や、シンボルマークとして採用している。

日本のカラスは2種類

【ハシブトガラス、ハシボソガラス】

 カラスは世界的に見ると非常に種類が多い。日本の留鳥のカラスは2種類いて、クチバシの太いのがハシブト、細いのはハシボソ。雑食性でゴミ袋はあさるし、ハンガーを盗んで巣は作るし、人がいなくなったら生活できるのかと思いたくなるくらい。頭が非常に良く、犬より知能が高いといわれる。
 見分け方は、ハシブトが「カァー」と比較的澄んだ声で鳴くのに対し、ハシボソは「ガァー」と濁る。しかもハシブトは自然体で鳴き、ハシボソは腰をやや落としながら鳴く。
 カラスは黒いことから忌み嫌う人が多いが、英国ではカラス(ワタリガラス)が王室の象徴になっていて、ロンドン塔には、何羽も飼育されている。所変われば”カラス“も変わる。

「ホーホー」と鳴くのはアオバズク

【アオバズク】

 フクロウの仲間の夏鳥。羽を広げると70センチ前後。市街地にある神社や寺の木々にやって来て「ホーホー」と鳴くことから、フクロウと間違える人が多い。ガなどを好んで食べるため、ときには街灯やその近くにもやって来る。しかし、最近は県北でも少なくなってきた。