バードカービング

バードカービング



 

木を削って本物そっくりの鳥

 木を削って、本物そっくりの鳥の模型を作る「バードカービング」。延岡市構口町のカルチャー&フィットネス「サザンピア」で、毎週水曜日午前10時から正午まで講座が開かれている。

講師は佐藤浩榮さん(79)。元英語教師で平成5年、延岡市恒富中校長を最後に退職、3年間、尚学館中に勤務した。バードカービングは55歳のとき、都城市四家中(旧高城町)校長時代に自己流で始めたそうだ。
以後、アクティブに取り組み、平成13年には北川町で「バードカービング教室」を開講するなど、県北のバードカービング普及に努めている。
 現在、サザンピアで開講している「だれでもできるバードカービング」の定員は20人だが、現在の受講者は8人。いずれも男性で、最高齢は浅見敦美さんの85歳。女性がいないのがさびしい。

教室を訪ねた日、受講者たちの多くが猛禽(もうきん)類のチョウゲンボウ作りに精を出していた。「少し馴れてくると、やっぱり猛禽類など強い鳥を作りたくなるんですよ」と、佐藤さん。

 材料は「ジェルトン」という東南アジア産の木。これを佐藤さんが帯ノコで荒削りしたあと、受講者たちは切り出しナイフ、彫刻刀、ヤスリ、紙ヤスリなどを駆使して形を整えていく。
 図面とニラメッコしながら、ノギスで寸法を測っては削り、測っては削りの地味な作業の連続だが、受講者は互いにアドバイスし合ったりして、和気あいあい。
 受頭部の形や目、クチバシなど、ほんのチョッとしたところで表情がガラリと変わってくるという。それだけに「完成したときの達成感は、何ともいえません。うれしいですね」と、受講者たち。