扶餘の客舎がモデル「百済の館」

扶餘の客舎がモデル「百済の館」


 「百済の館」は、日韓友好・交流のシンボルとして建てられたもので、扶餘の王宮跡に建つ客舎がモデルになっている。カワラや敷石は韓国から取り寄せ、青や緑、赤など色鮮やかな塗装は丹青(タンチョン)と呼ばれ、韓国のタンチョン技術の資格を持った名工が腕を振るった。

 タンチョンは100年経過しても色あせしないといわれ、神門の街を望む恋人の丘「百花亭」や美郷町南郷支所ロビーの円天井にも、見事なタンチョンが施してある。中でも南郷支所の天井画は圧巻、一見の価値がある。

 百済の館の内部は、百済時代の国宝など文化財のレプリカや歴史資料、民族衣装のチマチョゴリなどが展示されている。以前は韓国の物産品なども扱っていたが、現在は近くの南郷温泉「山霧」の売店で販売している。