ふるさと~この街の風景~

日向市細島灯台

こんな場所(ところ)があったんだ・・・

 天を指差す白亜の建物、日向岬の一角に建つ細島灯台である。初点灯は明治43年(1910)5月10日だから、やがて100年。
 県北に長年住んでいて細島灯台を知らない方は、これが本当の「灯台下暗し」。現在の建物は、昭和16年11月10日、細島青年団の勤労奉仕で完成した汗の結晶である。

 海面からの高さ101㍍(建物11.4㍍)。36㌔先まで光がとどく。所有者は海上保安庁。

 この灯台、過去幾度も試練に。まず初点灯の年に火災で焼失。戦時中は敵戦闘機の機銃掃射をあび、大事なレンズを破損。昭和20年9月17日の「枕崎台風」では、最大瞬間風速75.5㍍を記録。このとき、ロビンソン風速計が吹き飛ぶアクシデントがあり、未公認日本記録扱いに。

 日向岬入口駐車場から、徒歩数分。