西南戦争始まる

1877年2月15日 西南戦争始まる

 西郷らが創設した私学校の生徒たちは、政府による密偵派遣(西郷と私学校の偵察)や旧薩摩藩所有の武器・弾薬搬出に激怒して、挙兵を決めます。西郷は、彼らの勢いに従わざるを得ない状況でした。
 隊を整えて15日、私学校徒を核とする薩軍が出発します。「西南戦争」の始まりです。総指揮官の西郷は、桐野利秋(総司令・4番大隊長)や村田新八(2番同)らと17日に出発しました。1万3000人余の大軍勢です。
 早くも22日には、官軍(政府軍)拠点の熊本城を攻撃します。薩軍の敗戦までの総動員数は、3万人余にのぼります。
 迎え撃つ官軍は、終戦までに約5万4000人を投入しています。指揮官は、長州藩(山口)出身の西郷の盟友・山県有朋(後に総理大臣)です。