1877年2月23日　延岡隊を編成、参戦

　「西郷発つ」の報は宮崎支庁（宮崎県は、前年に鹿児島県に併合）の旧延岡藩士・藁谷（わらがい）英孝支庁長から延岡の第６区区長・塚本長民（ながひと）に伝えられます。旧藩士・大島影保（かげやす）以下第１陣１３０人余で延岡隊を編成、熊本を目指します。延岡隊は最終的には旧藩士５５６人、農兵８４０人余の合計１４００人余を数えています。
　出発前、延岡隊は延岡経由で熊本に向かっていた飫肥隊に、弾薬２万５０００発分を貸してあげたそうです。それにしても、弾薬の貸し借りとは・・・。
　延岡隊は当初、百貫石港（現熊本市）の警備をしますが、４月20日の城東（熊本東部）会戦に参加、官軍に大きな損害を与えます。しかし延岡隊も、城東会戦だけで死者18人、負傷者25人を出しています。その後は五ヶ瀬川沿いに交戦しながら後退、８月14日、官軍の延岡占領を知り、降伏します。

大正5年(1916年)に建立された 延岡隊招魂碑(今山公園)