延岡百景~今と昔~

城山

内藤記念館所蔵
小嶋政一郎「延岡百景」より
 三角州になっている延岡平野の中ほどに、海抜53㍍の城山があります。

延岡藩の初代藩主、高橋元種(たかはし もとたね)が慶長8(1603)年に築城し、明治3(1870)年に内藤氏8代目の政挙(まさたか)公のときに廃城になりました。今は市民の憩いの場となっていて、石垣などが往時を偲ばせます。



  北大手門から入って、最初の石段を上がると二の丸跡です。そして、すぐ目の前が有名な「千人殺し」と呼ばれる高さ約22㍍の大きな石垣です。ほかにも本丸跡や天守台跡などが目を引きます。



  天守台跡の広場には「城山の鐘」の鐘つき堂があります。この鐘は、延岡藩主だった有馬氏2代目の康純(やすずみ)公が、明暦2年、1656年、今山八幡宮に贈ったもので、明治11年、1878年に城山へ移されました。以来131年間休まず、1日6回、延岡市民に時を告げています。

  

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