NORI NORI CUP2011

日向市長杯のりのりカップ in お倉ヶ浜 サーフィンコンテスト

今年で5回目を迎えた「日向市長杯のりのりカップinお倉ケ浜」。
早朝7時には駐車場も満杯という盛況ぶりのこの大会、毎年県外から来るサーファーや観客も増え続けている。そんな大会の概要をリポート。

 

官民一体でサーフタウン発信

地元サーファーを中心に官民一体となって作り上げている大会が「日向市長杯のりのりカップinお倉ケ浜」だろう。
サーフィンコンテストだけでなく、フリーマーケット、ミニコンサート、サーフィンスクールといったイベント、スープの振る舞いなどを通じて、会場を訪れた人たちみんなに楽しんでもらい、サーフィン天国・お倉ケ浜の魅力を県内外に発信しようという大会だ。
今年の大会には、県内を中心に九州各県、遠くは関東、関西から選手230人が参加。日向サーファーズクラブ、市、観光協会、商工会議所青年部などで組織する実行委員会を中心に総勢110人のスタッフが、早朝から夜まで会場設営、競技進行、駐車場整理などに奔走し、大会の円滑な運営を支えた。
大会がスタートしたのは、平成18年(2006)。県が観光産業の柱にマリンスポーツをあげ、お倉ケ浜が準モデル地区に選ばれたことや、日向市が策定した観光振興計画のリーディングプロジェクトの中に、サーフィンなどの体験型スポーツの企画と支援が盛り込まれたことなどが契機となっている。
今年で5回目。年々参加者も増加し今や、日向の春を彩る一大ビーチイベントになりつつある。
今年の大会は、東日本大震災の影響から開催慎重論もあったが、「西日本から活気を届けよう」(疋田衆一副実行委員長)と開催を決定。会場内で販売する焼きそばとTシャツの収益の一部を義援金に充て、会場内に義援箱を置き、来場者に協力を呼びかけた。
オープンの部に宮崎市から参加した小学校5年生の女の子は、「サーフィンを始めてもう5年。日向の海は、いい波が来るし、景色が良くて開放感がある。来年もまた来たい」と笑顔を見せ、福岡県北九州市から参加したあるサーファーは「こんなきれいな海が近くにあって、一年中いい波に乗れるのがうらやましい。毎月2回くらいは必ずお倉ケ浜に来てます」と、日向の魅力を語ってくれた。
大会終了後は、参加者、スタッフが一緒になり、浜辺や駐車場のごみや流木などを拾い集める恒例のビーチクリーンを実施した。三股信夫実行委員長が会長を務める日向サーファーズクラブは、平岩まちづくり協議会などが実施するクリーン作戦にも積極的に参加し、環境保護に努めている、という。
三股委員長は「サーファーが集まって何か一つのことをするという意義に加え、県内外に日向市をアピールできる有意義な大会になってきた。こういう大会を通じ、日向が住んで楽しい、来て楽しいまちになっていけば幸い。これからも10回、15回と歴史を刻んでいき、子供たちに引き継げる大会にしていきたい」と夢を描く。

  
 実行委員長の三股さんが大会の開催の宣言とあいさつをした のりのりカップの横断幕が張られた、お倉ケ浜のビーチハウス
 
大会の実況や選手に時間を知らせる伊倉さん。浜から結構離れているが選手をよく見ています 審査員は3ヶ所に分かれて選手を審査する審査する姿は真剣そのものだ
 
この日はあいにくの曇天で寒かったが波に向かって行く選手達は寒さはおかまいなしだ 大会後にごみや流木を拾い集める「ビーチクリーン」を実施、代のサーファー達は、環境保護の意識が高いのだ