制作スタッフ紹介

『人とのつながりを大切にします。』


 今回登場するのは2000年の入社以来、制作部一筋の高森靖弘(31)です。カメラを担いで走り回っている間に、制作現場の最年長として後輩をリードする立場になりました。

 今はカメラ・ディレクターとして、後輩の記者と一緒に各地を取材でおじゃましています。そのときいつも心がけているのが「素材の良さを引き出すこと」。たとえば次郎柿の取材なら、どんな角度から映せば最もおいしそうに見えるかを考えます。「後でいくら映像に手を加えても、撮影してきた映像そのものが良いものでなければどうしようもない。素材をいかにおいしい料理にするかが腕の見せ所」。

 実は実家が料理店。真剣に素材に向かう料理人の後ろ姿を見て育ちました。物づくりへの真摯な姿勢は、両親から受け継いだものでしょう。そして、もう一つ、受け継いだものが「人とのつながりを大切にすること」。これも今の仕事に生きています。

 入社3年目、門川町のだんじりまつりで1時間番組を作りました。関係者とは最初、距離がありましたが、少しずつ受け入れてくれるようになり、最後には本当に仲間のように接してくれました。「しっかりと伝えるためには、中に入らないとだめ。何度も回数を重ねて付き合いを深めることの大事さを勉強できた」。この仕事を通してたくさんの人と出会います。頑張っている人を取材すれば、自分にも刺激になります。今、いろんな人と出会えるこの仕事が楽しくて仕方ありません。

 「これからは視聴者に問題提起できる番組を作りたい」と抱負を語ります。一番興味があるテーマは「食」とか。近い将来にきっと、素材のすばらしさを引き出し、人とのつながりを大切にする高森ならではの、見応えのある番組を視聴者のみなさんにお届けすることができると思います。